皆さんは普段メモを取る生活を送っていますか?メモは人の記憶の補助装置。メモさえ取ったら「忘れても安心」と考える人も多いでしょう。逆に記憶に定着させたいから、とメモを取り繰り返し書く人もいます。 今回紹介するのは、マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツも行っていたというメモ術。成功者のメモ術とはどのようなものなのでしょう?
「メモは絶対に自分で取る」ビル・ゲイツ
重要な会議に記録はつきもの。事務作業の一環?とも思いがちな会議の記録ですが、ビル・ゲイツは部下にまかせず、必ず自らペンをとってメモを作成するそうです。ちょっと違うのはそのメモ術。会話の内容を単純にメモるのではなく、その時々に生じた「疑問点」や「課題」も一緒に書いておきます。 また、書いたら忘れるのではなく毎週メモを見返し、その内容を反芻して自身の記憶を強めていくとのことです。ビル・ゲイツのメモ取りは「コーネル式」というコーネル大学教授の生み出したメモ術をベースにしたもの。1940年代に産み出されたこの手法は今でもメモ術の王道として多くの成功者たちが実践しています。
コーネル式その1)感じた疑問点を書く
コーネル式のメモでは、まずノートをブロック分けします。右側に会話の内容、左には疑問点や課題を書き、下部にはひと目で内容が理解できる概略を記入しておきます。「コーネル式」が優れたメモ術として評価されている理由としてあげられるのが、「自分ごと化」。どういう意味なのでしょう? ものごとを単純に記録するのは簡単ですが、あまり記憶に残りません。コーネル式の特徴である「疑問・課題」を明確にして書きとめる作業は、自分自身が感じたことを記録することです。他人事だった事物を自分にひきよせ、自らの疑問や課題としてとらえれば格段に強いイメージになるのではないでしょうか。
コーネル式その2)要約する
ページの下部にぜひ書いておきたいのがテーマの概要。話のポイントを整理・要約して何の話かすぐにわかるようにしておくのです。例えば会話の記録がずらーっと並んだメモ…読む気が起きなさそうですよね。ずらずらと書いてある記述を全部読まないと話題がわからないのでは、読み返す時間も無駄になります。会話の趣旨を短くまとめた要約があれば、だんぜん効率的です。
コーネル式その3)何度も見返す
ビル・ゲイツには、毎週メモを確認するという習慣があるそうです。記憶は一定の間隔を空けて上書きすると、さらにしっかりと刻み込まれます。また、インターバルをおくことで疑問や課題の解決の糸口や新しいアイデアが浮かぶのかもしれません。メモがあるからこそ、時間をおいても思考の続きができる、といえそうです。 いかがでしたか?大成功者ビル・ゲイツですが、手書きのメモが重要なビジネスツールだったんですね。記録のための「覚え書き」が必要なこともありますが、それがクセになってしまうのは考え物。考えたりイメージしたりするために記憶しておきたい大事なことを「メモって忘れる」のでは本末転倒です。大事なメモは、「自分の考え」を含めて記録するコーネル式メモ術がおすすめです!
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