脳から分泌される「神経伝達物質」には実にさまざまなものがありますが、その中で、やる気や集中力に大きくかかわってくる大切な物質が「ドーパミン」です。 神経伝達物質「ドーパミン」が出るとどうなるのでしょう?また、ドーパミンをたくさん出すにはどうすればよいのでしょう?ドーパミンの性質や、分泌の仕方などについて調べてみました。
「ドーパミン」ってどんな物質なの?
「ドーパミン」は、やる気や集中力を呼び起こす重要な神経伝達物質です。ドーパミンが放出されると、脳の組織である「扁桃体」が刺激を受けてプルプルと震えます。「扁桃体」が震えると、「これは重要な情報だ!」と判断され、しっかりと深く記憶されるため、「ドーパミン」は記憶にも大きく関わる物質です。 また、「ドーパミン」が分泌され、「扁桃体」が刺激されていると、やる気にブレーキをかける脳の組織である「側坐核」が活動できません。やる気や集中力が持続するというわけです。
「ドーパミン」はどんな時に出るの?
では「ドーパミン」はどのような時に出るのでしょうか。まず、何事もポジティブに考えられる人は、ドーパミンが出やすいと言われています。失敗を失敗と考えず、「次のステップへのフィードバック」と前向きに考えることができたエジソン博士は、常にやる気に満ち満ちた「ドーパミン放出体質」だったといえますね。 日常生活の中で「わくわく」「ドキドキ」して喜びを感じることでも、ドーパミンが分泌されます。ですから、常に新しい「わくわく」を見つけて、いろいろなことにチャレンジすることが大切です。行ったことのない場所へ出かけたり、美しい景色を見たりすることで、積極的に分泌につなげることができます。
実は食事や睡眠も大切です
ドーパミンは主にタンパク質から作られています。ですから食生活を整えることも大切です。必須アミノ酸が多く含まれている、良質のたんぱく質を含んだ肉や魚の他にビタミンB6が多く含まれている食品やナイアシンが多く含まれている食品を積極的に摂りましょう。また、睡眠不足はドーパミンの放出を妨げますので、十分な睡眠も心掛けたいですね。
やる気と集中力に重要なドーパミンですが、薬物による過剰な分泌は依存症や病気につながります。自分の行動や思考でコントロールすると、身体に負担なく効果を得ることができるでしょう。
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