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特別インタビュー 延原典和(講師)

特別インタビュー 延原典和(講師)

『リーダーシップスキルセミナー』が5月21日に開催されました。
今回、担当して下さった延原典和講師に、 セミナーを終えた感想や、研修を担当する場合のプログラムの立て方、アイディアの整理術など、特別にお聞きしました。

5月のオープンセミナー(無料セミナー)、お疲れ様でした。 募集定員に対して締切前に定員超えの応募数。 初登壇ながら、大快挙ですね。

―凄い人気でしたが、ご本人はどう感じておられましたか?
たくさんのご応募を頂きまして、素直に嬉しく思っています。
一方で、 「ご出席して下さった方々にとって有意義な時間とすることができたのだろうか?」 「講師としてもっと良い時間にすることができなかったか?」 という不安な気持ちも大きく、日々自問自答しています。

―具体的にはどんなふうにプログラム内容を完成させていくんですか?
法人研修を担当させて頂く場合には、基本的に、 下記の5つのステップを踏み、プログラムを完成していきます。

◇Step:1現状分析
組織の抱えている課題や研修に対するニーズを把握することです。

◇Step 2: 本質的課題の推察
Step 1の現状分析を踏まえて、その奥底にある本質的な課題を推察します。 ココが研修のプログラムを作っていくうえで最も大切なステップだと思っています。 多くの場合、現状分析であがってきたニーズや課題にアプローチをしても、 表層的なアプローチに留まってしまい、効果が限定的になってしまうことがほとんどです。 表出しているニーズや課題の原因となっているものをいかに推察するかがポイントとなります。 「把握」ではなく「推察」としているのは、 「本質的課題」を研修や現場の担当者が把握できていないケースがあるので、 あえて「推察」とさせて頂いています。

◇Step 3: ゴール設定
Step 2の本質的課題を踏まえたうえで、 研修後に参加者がどうなって欲しいか、という姿を明確にします。

◇Step 4: 変化のプロセスを描く
Step1~3を明確にすることにより、スタート地点とゴール地点が明確になります。 あとは、その道をどうつなげていくかを考えれば良いのですが、 いきなりスタートからゴールには辿り着けません。 スタート地点からゴール地点までスムーズにたどり着けるようにする為のプロセスを描きます。

◇Step 5: プログラム化
Step 4の変化のプロセスを基にプログラムに落とし込んでいきます。

―オープンセミナーは、普段登壇されている法人研修と勝手が違ったと思います。 どんなところに面白みを感じていますか?
私が研修の講師をしている動機のひとつに、 「人の成長に携わること」というものがあります。 研修という限られた場ですが、 そのことがきっかけとなって大きく成長をしていく人々を数多く見てきました。 人の成長の瞬間に立ち会えることは私にとっと大きな喜びであり、 研修の講師としての醍醐味だと思っています。 そういう意味では、オープンセミナーでも法人研修でもあまり差はありません。

―逆に苦労するところは、どんなところですか?
様々な年代や立場の方が、それぞれの目的を持って参加されますので、 全ての方のニーズを満たすことが大変難しいと感じています。 出来る限り多くの方のニーズにあったものをプログラムに盛り込みたい、 と考えますが、あまりその視点に固執してしまうと、総花的なプログラムになってしまい、 悪くはないけど誰にも深くは刺さらない、無難なプログラムになってしまう危険性もあります。 そのバランスをとることが非常に難しいと感じています。

―「ゲーム性もあって楽しい!」とグループワークも大好評でした。 ちょっと変わったアイテム(フラフープ)を使っていましたね。 アイディアを得る為に、何か意識していることはありますか?
アイディアを得る為に、特に何かしていることはありませんが、 私の好きな言葉に 『我以外皆我師 』という言葉があります。 自分以外の全ての人や物は、自分にとって何かを学べる師である、 という意味ですが、この気持ちを常に持って生活をしていれば、 日常の些細なことからも本当に多くのことを学べると実感しています。

―浮かんだアイディアはどうしてますか?何に記録していますか?
手のひらサイズのROHDIAのメモ帳を常に携帯しています。 まずはそこに浮かんだアイディアを必ず記載するようにしています。 その後事務所に戻ってから、アイディアをカテゴリー別のノートに転記しています。 人は忘れる動物ですから、忘れないようにすぐにメモをすることと、 そのアイディアをいつでも必要なときに見返せるように整理をするということを心がけています。
―1日、自由にできるお休みがあったら何をしますか?
参加したいのですが、タイミングが合わずに 参加できていないセミナーがいくつかあるので、それらに参加します。 研修の講師であり、アメフトのコーチという教える立場である以上、 学び続ける必要があると感じています。 貴重なお休みを頂けるのであれば、自己成長に繋がるように有意義な時間を過ごしたいです。


―お薦めの映画があれば教えて頂けますか?
「ルディ」という90年代のアメリカの実話を基にした映画がお薦めです。 ノートルダム大学という、学力もアメリカン・フットボールの実力も 全米でトップクラスの大学に入学してアメフトをプレーすることを 夢見た一人の男のスポーツドラマです。 実話に勝るドラマはありません。 アメリカン・フットボールを知らない人でも感動できます。

―本当に好評だったので、出来れば年内に再登壇して頂きたいのですが?
もちろんです。コチラこそ宜しくお願いします。

―内容はどうしましょう?
これから考えますが、開催時期に応じて、 人事ご担当の方々にご興味を持って頂けるような旬な内容を、と思っています。 同時に、時代を超えた「普遍の真理」も合わせてお伝えできればと思っています。

―本日は、ありがとうございました。
セミナーではゲーム性のあるグループワークが盛り込まれており、 受講した皆さまから「楽しく学べた!」と嬉しいお言葉を沢山頂戴しました。 また、セミナー終了後も参加者からの個別質問に1つ1つ丁寧に答えるなど、 延原講師の真摯な姿勢が印象的でした。

■アンケート・レポート
<セミナー満足度85%(17人/20人)>
<セミナー参加者の声>
●少人数ゆえ講師との距離が近くて良かったです。 (メーカー/40代/男性)
●グループ分けをしていて、初対面でもコミュニケーションが取りやすかったです。 (製造メーカー /40代/女性)
●実践的な話で説得力がありました。  (流通/30代/ 男性)
●グループワークが多く、ゲーム性があって楽しく身につけられました。 (IT関係 /20代/女性)

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