普段は聞けない研修講師の声をお届けする講師インタビュー。前編では藤本講師から講師になるきっかけ、苦労した経験などをうかがいました。後編では、経験から生まれた講師としてのテクニック、他の講師を見て感じたことなどを語っていただきます。
きっかけは「この人みたいになりたい!」~L.T.V.研修講師藤本真之インタビュー【前編】
一方通行で伝えるだけではダメ
過去に、講師の自己満足のような研修になってしまっていたと反省したので、今では双方向で研修を作っていくようにしています。講師であっても、担当する企業様の業務をすみずみまで把握しているわけではありません。私にとっての常識が、実は受講者の方々の業界にとって非常識、ということもあり得ます。そういったギャップを埋めてくれるのが双方向コミュニケーションです。
もちろん研修前には、受講者の仕事内容や現状の課題について可能な限り確認します。そのうえで、実際の業務に紐づけるような伝え方になるように意識しています。イメージできないことは記憶に残りづらいですし、なかなか身に付きませんからね。例え話ひとつとっても、その業界で働く人にとって違和感のない内容になるように気を付けています。
みんな自分のキャラクターを活かすのがうまい
複数クラスの同時研修や、私自身が講師向けの研修を受講する際には、他の講師の方と交流する機会があります。参考にしたいと思う講師の方の研修に、オブザーブとして参加させてもらうことも。もともと自分が受けた研修の講師にあこがれて講師になったので、他の方から学ぶところはいろいろとあります。
自分以外の講師の方たちと交流する中で、皆さんに一番感じる共通点は、「自分の個性をしっかりと理解している」ことです。自分の個性を活かしつつ、目の前の受講者に伝わるように変化させる、という技術がある人ばかりですね。決して自分のキャラクターをごり押しするのではなく、相手にあわせつつ自分の味を出しています。人に伝える身として、まずは自分自身のことをしっかり理解するのが大事なんだなと感じました。
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過去の自分と同じ悩みを抱える人たちを救えるのがやりがい、と語る藤本講師。徹底して受講者へ寄り添うスタイルは、ご自身の経験から生まれたものなんですね。