秋口～初冬にかけ人財育成計画立案や見直しを行われる企業様が多くいらっしゃいます。
特に2022年は、「人的資本」というキーワードから、「経営層からしっかりとした体制を作ってほしい」と言われているご担当者もいらっしゃるかもしれませんね。

新しい研修の設定や、体制を整える事は、大変ご苦労される事だと思います。
しかも、「来年度までに、、、」。

そこで、今回は研修や社員の育成計画を構築するポイントをお伝えしていきたいと思います。

そもそも、研修体制は中長期の目線で考える

「来年度までに体制を作らないといけない…」
「人事評価が4月から変わる…」
「新しい中期計画がスタートするから、そこに合わせて…」
「上から○○層の育成を早急にやってくれと言われている…」
などのご経験はありませんか？

でも、実際はどうでしょうか。
短期間で突貫工事のように形だけ作ることは、もしかしたら可能かもしれません。
しかし、本当に社員・会社の成長、生産性の向上につながるのでしょうか？

計画には「いつまでに」というゴールはあると思います。しかしながら弊社では、
「一気に変化を求めると、意図しない影響が起こる可能性がありませんか？」
「そもそも、皆さんが今のお仕事を行いながら、並行して新しいことを短期間で実行するのは大変ではないですか？」
「研修のご担当者様が、一番ストレスを抱えてしまいますよ」
なんてお話をよくさせていただいています。

そこで、何かを作る（変える）時は脳科学を参考にして、計画を立ててみましょう。
脳は、一気に大きな事を実行しようとするとフリーズ（思考停止）してしまいます。思考と行動も引きずられてしまい、深く検討が出来なかったり、何をしたらよいかわからなくなってしまうのです。

では、どうしたらいいのでしょうか？　

解決するポイントは
・小さく分解し、コツコツとやる。
・小さな事でも「達成できた！」と喜ぶ。
です。

また、脳の特質として、「ゴールが見え始めると、今まで以上に集中し、作業スピードが一気に高まる」のだそうです。

当然ながら期日はあると思いますが、まずはご担当の方が強いストレスを感じない程度に進めることが、最終的に素晴らしい研修（育成）体制が構築できるでしょう。

現場に定着させたいスキル系は上流＝上長から

新しい研修などを導入する際に、『若手の方が導入しやすい』と考えていませんか？
若手層から導入することが絶対にダメということはありませんが、そもそも、導入することが目的となってしまって、本来の目的を置き去りにしているケースもよく目にします。

では、なぜ、若手層からの導入ではだめなのでしょうか？

若手層にだけ研修を新しく導入した場合、その若手が現場に出た際に指導するマネージャー層は、研修内容を完璧には把握していないため、研修の内容と矛盾したり、若手が手に入れたスキルを活かしきれない指示をしてしまうかもしれません。そうなってしまうと、せっかくかけたコスト（時間とお金）も無駄になってしまいます。

そこで、逆の導入方法、つまり「上長」から導入するとどうでしょうか？

上長が現場で実践することによりOJTの効果はより高まります。
また、実務だけでなく、考え方やマインドも伝わり、当初の課題解決が、スムーズかつ加速して進むわけです。

エルティヴィーではコミュニケーション領域の研修をご提供しています。
どの階層にも必要な領域ですが、実は日本人の多くが「コミュニケーションの取り方」について学習してきていない実情があります。

当社がご提供するコミュニケーション研修を、まずは上長、そしてリーダー層、中堅層、若手層と順を追って展開することによりメリットが生まれます。それは、「共通言語が生まれる」ということです。
企業内（部署内）で共通した言葉での会話や指導・育成が行えるため、組織によっての指導スタイルなどのGAPがなくなることから、従業員にとって働きやすい組織になることも期待できます。

可能であれば、このようなスキル系の研修は「上流から導入」という考え方もポイントにしていただけると良いかと思います。

集合・オンライン・eラーニングを使い分けよう

新型コロナウイルスの蔓延により、一か所に参加者が集まる「集合型研修」は開催が難しくなりました。しかし、同時に、オンライン研修やeラーニングといった場所を選ばない研修はかつてないほど充実と発展を見せています。
感染症対策により「仕方なく」オンラインで・・・という社員教育ではなく、研修の内容や目的（ゴール）、そして対象の受講者のに合わせてより効果的な研修を選べるようになったと考えてもよいかもしれません。

エルティヴィーでは、集合研修・オンライン研修コンテンツを提供し、皆さまの社員育成を支援しております。また、オンライン研修は集合研修に勝るとも劣らない効果をお届けできるように、様々な工夫をこらしてご提供しております。

人材育成のお悩みはエルティヴィーにご相談ください。