人生100年時代、医学の発展により、人が死に至るリスクが減った一方で、認知症や脳卒中などの脳の病気の患者が増えつつある傾向にあります。
そんな長生きが前提となった現代だからこそ、大切になるのが「脳のアンチエイジング」!
脳細胞というのは増やすことができず、基本的には加齢によって減少していくものですが、なんと最近の研究によると海馬(脳の記憶を司る部分)の脳細胞は例外的に増やせることが判明しました。
今回の記事では、具体的に海馬の脳細胞を増やすにはどうすればいいか、逆に悪影響を及ぼしてしまうのはどういうことなのか、といったことについて解説していきます。
アクティブに人生を過ごす
ウォーキングやジョギングといった有酸素運動は、一般にダイエットなどに効果的な生活習慣として知られていますが、脳にも好影響を及ぼすことが明らかになっています。
具体的には、動脈硬化のリスク軽減、それに伴った脳梗塞のリスクの低減などが挙げられます。
また人は、新しいことを学んだり、覚えたり、体験することで、脳に刺激を受けます。
この刺激は大脳皮質の神経細胞が繋がることを促し、脳神経の活性化は記憶力や感受性の豊かさという「精神的な若さ」へと直結するのです。
こういった刺激を得るための習慣として、毎日ウォーキングに出て外の景色を眺めたり、他人とコミュニケーションを取ったり、本やネットで情報を得て自分の糧にするという「アクティブなライフスタイル」が推奨されています。
そして、このアクティブに生きることにおいて、最もオススメなのが「仕事」です。
適度な運動も重要ですが、社会と繋がりを持ち続けるということが、最大の脳の老化防止ケアになるのです!
悪口やネガティブ思考は脳を傷つけている
誰でもやってしまいがちな「脳の老化を早めるNG習慣」があります。
それは、物事を否定的に捉えたり、ネガティブな考え方をすることです。
こういった思考は、直接的に脳細胞にダメージとストレスを与えて、自らの海馬の神経細胞を破壊することに繋がるのです。 他人に対する悪口や、自己嫌悪などの感情は全て自身の脳へ悪影響を与えてしまいます。
ずっと健康でいたいのであれば、人を褒めたり、ポジティブな思考を心がけて前向きな性格でいることが最も有利に働くでしょう。
自分なりの工夫を加えてみる
脳に新しい刺激を与え続けるのがいい、と前述しましたが、実際問題常に新しい刺激をキャッチし続けるというのは簡単なことではありません。それこそ、世界中を飛び回っているとか、常に新しい案件が舞い込んでくる…というのは限られた存在の人だけの話でしょう。
ここで発想の転換をしてみましょう。
刺激が自分の方へと舞い込んでくるというのは自分ではコントロールできないことです。
ですので、代わりに「自分で刺激を見出す習慣」を是非身に付けることをオススメします。
それは「仕事のやり方」であったり、「新しい趣味やスキル」であったり、「知らない場所へ足を運ぶ」ことであったり、形は多種多様です。
自分のライフスタイルと相談して、触れてこなかった刺激に是非手を伸ばしてみてください。
新たなことに取り組み継続するのはなかなか難しいものですが、
エルティヴィーではどのようにすれば継続的に取り組むことができるのかなど
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