受験を控えた方や、受験生の親御さんにはさまざまな受験勉強に関するお悩みがあると思います。 中でも、「もっとたくさんのことを早く確実に覚えられたらいいのに…」と悩まれてる方も多いのではないでしょうか。 受験に限らず、試験と記憶力は切っても切れない関係です。もちろん、記憶力だけがすべてではありませんし、暗記さえすれば試験に合格するというわけではありません…が!記憶力UPは、「覚える」ことが必要な受験勉強において絶対に有利!!今回は受験に役立つ“記憶のコツ”をお話します。
記憶には短期記憶と長期記憶の2種類がある
そもそも、記憶とはどのように作られるのでしょうか?人は日々膨大な量の情報に接しています。脳は、たくさんの情報の中から「記憶」として覚えるものと、その場で捨ててしまう覚えないものに分けていきます。 さらに、覚えるものの中でも数分だけちょっと記憶しておく「短期記憶」と長期間しっかりと記憶する「長期記憶」に分けるのです。 例えば、その時だけ覚えれば良い電車の発車時刻や、今すぐかける電話番号は短期記憶です。でも受験勉強においては、「長期記憶」の方に入れなくてはなりませんよね。数分だけの記憶では勉強として意味がありません。
短期記憶と長期記憶を仕分けるのは海馬
そもそも脳は「短期記憶」するものと「長期記憶」するものをどうやって仕訳けているのでしょうか。脳に入ってきた情報は、いったんはすべて「海馬」に入ります。その中のごく一部が「大脳皮質」に保管されます。これが「長期記憶」です。 「海馬」に入ってきた情報の中で、何度も繰り返し思い浮かべたり、口にしたりしたもの。または、インパクトが強くイメージが心に残るものが長期記憶となるのです。
どうすれば「長期記憶」に残せるのか?
どうすれば「長期記憶」に残すことができるのか。それが肝心ですよね。それさえわかれば、記憶の達人になれるかもしれません。 まずは先ほど言ったように「何度も繰り返し思い浮かべたり、口にしたりする」。これはすでに実践している人が多いかもしれませんね。何度も声に出したり、紙に書いたり、単語帳を繰り返しめくって一生懸命覚える・・・。これは何十年も前から勉強のために繰り返されてきた方法です。 重要なのはもうひとつの「強いインパクトでイメージが心に残る」ものです。こちらは、記憶術の大事なコツ!何度も繰り返さなくてよいのです。1度だけでも、イメージが心に残るようなインパクトのある事柄は深く「長期記憶」に残ります。 例えば、人は寒かった、暑かった、怖かった、悲しかった、嬉しかったなどのように感情を震わせるインパクトを伴うことはなかなか忘れません。ならば勉強も「インパクトが強くイメージに残る」ようにすればよいのです。 興味の無い受験勉強の内容なんて、嬉しかったり悲しかったり心が震えることはないのに?そうです。無理やりにでも心を震わせる内容に置き換えて覚えるのです。歴史の人物を自分に置き換えたり、面白い語呂合わせにしてみたり。 こうして一度「長期記憶」に入れてしまえばもう忘れることはありません。このような、受験のための勉強方法のコツを習得すれば、効率よく学習を進めることができるのです。
受験に限らず、記憶力を高める脳の使い方は、眠っていた脳の機能を活性化させる手段の1つでもあります。脳の機能を最大限活用させる方法を知りたい!という方は、ぜひこちらのコラムもご覧ください。