最近どうも物忘れが多くて…とか、記憶力が悪くて勉強がはかどらない・・・、とお悩みの方も多いと思います。でも、そもそも「記憶」「記憶力」ってどんな仕組みなのでしょう? 今回は、記憶する時に脳がどのように働いているか、そのメカニズムや「記憶」の種類についてお話ししようと思います。 「脳」のシステムはとても複雑で、いくつもの仕組みに分かれています。実はまだまだ解明されていない部分も多い神秘の組織でもあるのです。
記憶の3ステップ
人はただ生活しているだけで、膨大な量の情報にさらされることになります。朝起きて目に入ってくる風景、テレビから流れてくる音声と映像の情報、朝ごはんの味、家族との会話、新聞の紙面、通勤途中のさまざまな光景・・・。それらすべてが「情報」として入ってきます。これが記憶のステップ1です。 その情報の「一部」が記憶として脳に保存されます。なにしろ情報は膨大なので、すべてを記憶することはできません。ごく限られた一部が、「記憶」として脳に残ります。これがステップ2。 さらにそれを思い出すことが出来なければ、それは「覚えた」とは言えません。ステップ3は、情報を呼び起こす「想起」が出来ること。これが重要です。
記憶は一旦海馬に入る
さて、このような記憶のメカニズムはどのような順路をたどっているのでしょうか。入ってきた膨大な情報は、まずいったん海馬に保管されます。しかし、この保管はほんの短い間で、数秒から1分ほどの間だといわれています。これを「短期記憶」といいます。 海馬が記憶した情報のうちのごく一部が長期記憶として大脳皮質に保管されます。繰り返し思い浮かべたり、口にしたり、イメージが強かったりするものが数分から年単位の「長期記憶」となるのです。
記憶を引き出しながら生活する私たち
私たちは、海馬から大脳皮質に長期記憶された情報を、日々引き出しながら生活をしています。自分では、記憶をひきだしている実感はないかもしれませんが、生活にまつわるほんの些細なことも、すべて記憶しているからこそ行動できるというわけです。 たとえば、「自転車に乗る」とうスキルもその方法を大脳皮質に記憶しているからこそ。「体が覚えている」「無意識に動く」と思っているほとんどの行動は「記憶している」からこそ可能です。こういった、体で覚えた動作や技術の記憶は「手続き記憶」と呼ばれ、忘れにくい記憶となります。 一方で、「陳述記憶」と呼ばれるものがあります。これは、言葉やイメージなどであらわすことができる記憶で、学習や、体験によって作られる記憶です。おそらく、多くの人がなやんでいるのはこの「陳述記憶」が上手くいかない。覚えられないという事ではないでしょうか。 「陳述記憶」を確実に、そして大量に覚えることができれば受験、資格試験、ビジネスの大きな武器になります。ではどうすれば覚えられるのか?エルティヴィーでは、体感しながら新たな脳の使い方を習得するための「記憶力向上研修」を法人向けに実施しています。記憶の仕組みを学びながら、ビジネスにおいてどのように活用するのかを具体例を交えながらお伝えしています。生産性の向上を一過性のものに終わらせず、本質的な向上に導きたい企業さまは、是非一度お気軽にお問い合わせください。具体的な導入事例や研修内容などについて1時間程度でご説明させていただきます。
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