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やる気と効率アップ!勉強と仕事に役立つ4つの脳内物質

「生理活性物質」という言葉、ご存知ですか?なかなか耳慣れないワードですが、「ホルモン」「神経伝達物質」なら聞いたことがある!という方が多いと思います。

生理活性物質は、微量でも生き物の行動や生理に何らかの作用をし、身体の働きを調節する物質のことです。ビタミンやミネラル、ホルモンといった脳内物質は「生理活性物質」のひとつ。生理活性物質によって、私たち人間の心や身体の調子がコントロールされていると言っても過言ではありません。

今回は、生理活性物質に注目し、具体的なメリット、やる気アップや効率的な仕事や勉強に役立てるヒントをお伝えします。

「忍耐力」をアップさせるセロトニン

神経科学分野の専門誌『Nature Neuroscience』に掲載されている慶應義塾大学の研究グループの研究によると、人が忍耐強さを手に入れるには「腹側海馬」と呼ばれる脳の部位の働きを弱めることが有効だそうです。

脳の腹側海馬の抑制に有効なのがセロトニン。セロトニンを増やし、セロトニン神経を活性化させることで、腹側海馬の抑制効果があることが分かっています。

もともと「癒し物質」として有名なセロトニンですが、セロトニンの分泌しやすい生活習慣へと意識的に変えることで増やすことができます。心身のコンディショニングにもプラスなことばかり!始められることからぜひ試してみてください。

・目覚めてすぐに朝日を浴びる
・リズムに合わせて身体を動かす
・映画などの作品を見て感動の涙を流す
・朝食をしっかり食べる
・よく噛んで食べる
・大豆・豆製品、乳製品を摂取する。
(これらの食品にはトリプトファンと呼ばれる成分が多く含まれており、トリプトファンにセロトニンの分泌を促す作用がある)
・ビタミンB6を摂取する
(玄米や小麦胚芽、レバー、魚の赤身などに多く含まれる。これもセロトニンの増加を促す)

「ひらめき」の元となるアセチルコリン

同じく『Nature Neuroscience』で公開されている山口大学・美津島大教授の研究によると、人の学習にアセチルコリンが大きく関わることが明らかになっています。

アセチルコリンは脳神経同士の繋がりやすさを高める効果があり、認知機能や記憶、判断といった基礎的な機能に影響するほか、「ひらめき」といったクリエイティブな発想力を活性化します。

そんなアセチルコリンを増やす方法がコチラ。体や心を動かすことが大事なようです。

・外出する
・さまざまなことに好奇心を持つ
・座ったまま手足を動かす
・25分程度の昼寝をする
・卵黄や大豆製品を摂取する
(これらの食品に含まれるレシチンという成分に、アセチルコリンの分泌を促す作用がある)

「記憶力」を担うイシリン

イシリンとは、筋肉が収縮した時骨格筋から分泌されるホルモンの一種。以前はエネルギーの代謝を促すことが主な役割だと言われていました。

2019年に国際学術誌の『Nature Medicine』に公表された米コロンビア大学やリオデジャネイロ連邦大学の研究によると、イシリンが人の海馬の中にも存在し、記憶を保護する役割を果たしていることが明らかになりました。

具体的には、アルツハイマー病の患者は海馬中のイシリンの濃度が著しく低下しているということも明らかになっており、健やかな脳活には欠かせない成分です。

イシリンを増やすには先程述べた通り筋肉を収縮させるのが有効なので、

・運動を行う
・貧乏ゆすりを行う(震える)
・手足をブルブルと動かす(震える)

といった行動によって意図的に分泌させることができます。

「幸福感」と「集中力」を高めてくれるエンドルフィン

多幸感をもたらす脳内物質として「脳内麻薬」などとも呼ばれるエンドルフィン。エンドルフィンの分泌はその人の社会的安心感や幸福感、その他には集中力・記憶力・想像力をも高めてくれます。ちなみにモルヒネの6.5倍もの鎮痛作用があるんだとか。

まさに増えればQOL(クオリティ・オブ・ライフ)そのものの向上に繋がるとも言えるエンドルフィンですが、増やす方法には以下のようなものがあります。チョコや脂っこいもの、辛いものなどは適量に、節度を持って食べてくださいね!

・大笑いする
・人に感謝されるような行動を起こす
・チョコレートを食べる
・脂っこいものを食べる
・辛いものを食べる
・15分以上のエアロバイク

いかがでしたか?普段の何気ない行動や、軽い運動も、私達の脳内物質の分泌やパフォーマンスに影響するようです。

脳内物質をコントロールするというと難しく感じますが、実はカンタンに出来てしまうことも多いので(イシリンは手をブルブルさせるだけで分泌できます!)試してみる価値がありますね。

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