前回の記事はこちら> 記憶力アップのために、脳内で作られる神経伝達物質をコントロールする方法を5回にわたってお話しています。前回までに「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」「アセチルコリン」について解説してきました。 今回は、5つ目の重要な神経伝達物質である「エンドルフィン」についてです。
エンドルフィンのスゴイ効果
エンドルフィンには、大きく分けると3つの効能があります。
・注意力、集中力、記憶力を覚醒させる効果
・痛みや苦しみを癒すストレス解消効果
・免疫力を高め、体の修復力まで高める効果
なんだか最強の物質に思えますね。
エンドルフィンはどんな時に出るの?
是非とも積極的に分泌させたい「エンドルフィン」ですが、どのような時に出るのでしょうか。まずは、痛みやストレスがかかった時です。エンドルフィンが分泌されることにより、痛みやストレスを和らげる作用があるために「脳内モルヒネ」と呼ばれるのです。 エンドルフィンは、一次的に強いプレッシャーを与えると分泌されます。プレッシャーは同時にドーパミンの分泌も促すので、相乗効果が期待できます。苦味、辛みや針灸なども分泌を促進します。 マラソンの時にランナーが達する、いわゆる「ランナーズハイ」もこのエンドルフィンの分泌によるものと言われています。マラソンほどの過酷な運動でなくても、軽い有酸素運動でも分泌されますので、ウォーキングやエアロバイクでも大丈夫!
しあわせホルモン、エンドルフィン
また、精神的、肉体的に満足すると分泌されるので「しあわせホルモン」とも呼ばれます。ですから、好きな人と一緒にいる、ペットに癒される、美味しいものを食べる、社会的に認められることなども重要です。 エンドルフィンが分泌されると海馬が刺激され、記憶力が増強されます。「脳内モルヒネ」「しあわせホルモン」と言われる「エンドルフィン」、是非うまく活用したいですね。 さて、5回にわたって、5つの神経伝達物質についてお話してきました。「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」「アセチルコリン」「エンドルフィン」これらの重要な神経伝達物質をうまくコントロールして生産性向上につなげましょう。 エルティヴィーでは、これらのような脳の仕組みを用いた生産性向上研修やセルフマネジメント研修など様々な研修をご用意しております。「自社社員の育成に是非取り入れたい!」という企業さまはお気軽にお問合せください。