「顔は覚えてるんだけどな…」久しぶりに会った人の顔を見て、名前が思い出せずに気まずい思いをした経験はありませんか?
営業先のお客様の名前、部署の同僚や上司の名前…特に社会人になると、「人の顔と名前をセットで覚えておきたい」という場面が数多くあります。
誰だっけ…思い出せない…というストレスを減らしたい方。相手の顔を見たら名前がパッと浮かんでくるようになる記憶の方法を試してみませんか?右脳と左脳、両方を反応させて覚える両脳記憶の方法をご紹介しましょう。
顔は右脳、名前は左脳が記憶する
顔と名前がなかなか一致しないのはなぜなのでしょうか。それは、記憶は分野ごとに担当する脳の部位が異なるからです。
絵や映像を見て記憶する記憶(言語に頼らない記憶)は右脳、
言葉を読み書きしたり話して記憶する記憶(言語による記憶)は左脳
で行われると言われています。
「顔」は視覚で見た画像によって右脳で記憶し、「名前」は言葉によって左脳で記憶するため、それぞれの情報がバラバラに保管されてしまいます。つまり、人の顔と名前をセットで記憶するには、「右脳と左脳両方」を同時に反応させる記憶になるように工夫する必要があるのです。
両方の脳を使うには耳を使うのが効果的
「犬」と「ドッグ」という単語を耳にした時、脳活動を調べてみると同じ言語野が反応しているそうです。これは同じ犬のイメージを脳内に思い浮かべるからです。
しかし、「犬」と「ドッグ」という単語を口にした時、脳活動を調べると別の言語野が反応するそうです。これは英語と日本語とで言語が異なるためだと考えられます。
つまり、言葉を口に出し、耳で音声として聞いてイメージすると右脳と左脳が同時に反応し効率よく記憶できるのです。勉強をする際も、覚えたい事柄を口に出して録音し、録音した音声を自分で聞いて確認する方法だと効率的に記憶できるのだそうです。
イメージを描いたり、あだ名を付けてみよう
では、人の顔と名前をセットで記憶するために、両方の脳を反応させるにはどうしたらいいのでしょう。そのために押さえるべきポイントは「視覚(イメージ)」と「言語」です。
名刺の裏にその人のイメージイラストを描いたり、見た目の特徴や似ているタレントの名前を混ぜたあだ名を付けたり…見た目と言葉をセットでイメージできるようにすると両方の脳で反応が起こり、忘れづらい記憶になります。
さらに、はちゃめちゃでナンセンス、インパクト重視のイメージを創るとより効果的です。脳は面白いことや非現実的なことなど、刺激が強い事柄ほど強く記憶する特性があります。脳内で人に付けるあだ名は、人前ではとても口に出して言えないようなものがむしろオススメです。
口にしないと決めていれば、どんなあだ名を付けるのもセーフ…そう割り切って忘れがたいニックネームを付けてみるといいかもしれません。ただし、くれぐれもニックネームが口からパッと飛び出さないように気をつけてくださいね!
脳の特性を理解した研修とは?
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