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紙の手帳が記憶力UPにつながる?温故知新!紙メモのすすめ

コロナ禍で、学校の授業もタブレットやパソコンで受講する時代になりました。紙の教科書からデジタルツールの画面に…近年紙媒体に触れる機会はどんどん減ってきています。 デジタルな情報媒体はかさばらず、検索すればお目当ての情報がすぐに見つかって便利ですよね。 ではこれからは紙を使う理由がなくなってしまうのでしょうか?デジタルへの全面乗り換えがに向かうべきなのでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。デジタルの良さがあるように、紙には紙の良さがあります。そのひとつ、「紙の手帳の方がデジタル手帳より記憶しやすい理由」について解説します。

紙のメモが脳を刺激し、より深い記憶を可能にする

東京大学、日本能率協会マネジメントセンター、NTTデータ経営研究所、三者が2021年3月に合同で実験を行いました。 行動実験とfMRI(機能的磁気共鳴画像法)による測定の結果により、スケジュールなどの記憶を行う際、デジタルのメモ帳を利用するより紙のメモを用いたほうが短時間で要領よく記憶できることが明らかになったのです。 記憶時の脳活動をfMRIで測定したところ、紙のメモを用いた場合、脳の記憶処理を司る海馬に加えて、視覚的な刺激を司る領域が電子メモに比べて活発になっていることがわかりました。 紙でメモを取る際、我々の脳内では言語化や記憶の想起に伴う視覚的イメージといったプロセスが情報に加わるため、デジタルツールを使うよりも豊かで深い記憶情報を取得できるのではないか、と実験を行ったチームは示唆しています。

時間効率を求めるなら紙?

例えばビジネス先のパートナーと連絡先を交換する場面。ipadを取り出し、パスワードを入れてログインし、連絡帳アプリを開き、そこに相手のメールアドレスを入力して登録するとします。端末の操作をする間、相手を待たせることにはなりますよね。 対してポケットから手帳やメモ帳、ペンを取り出し、相手のメールアドレスを書き取る方法。自然でスピーディーな対応です。 イメージして欲しいのは、限られた時間の中や、他人と時間を共有している時。サッと扱えて利便性が高い紙メモの出番なのです。 素早い入力ができれば、電子機器の方が速いという異論もあるかもしれません。では、描画やデザインといった視覚的要素が加わるとどうでしょう?紙の手帳なら、ちょっとした図やイラストでの補足もしやすいでしょう。 デジタルツールが大量の情報整理や後の参照にとても便利なのは事実ですが、リアルタイムのやり取りではアナログな方法が意外にスマートだったりします。

紙とデジタル、使い分けが大切

経費削減や効率化など、デジタルツールを記憶媒体にするメリットはとても大きいものです。しかし、人と時間を共有する教育やビジネスなどのある場面では、「紙の優位性」があります。 あえて紙のメモやノートを使うことで、記憶や時間効率をアップすることが可能なのです。 「紙のメモとペンは持っておいて損はないよ!」スマホは忘れないけれど、メモ帳は持っていない、という人が多いと思います。今後、さらに便利なデジタルツールが登場すると思われますが、アナログな「紙メモ」ぜひお試しください。

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